休めない職場
先日、娘が風邪をひきました。
高熱のせいで、夜もぐっすり眠れず、機嫌も悪く、親として見ているのもつらいものでした。
私は、娘が熱を出したことを伝え、仕事をお休みさせていただきたいと、園長に伝えました。
すると、「今日は大丈夫だけど、明日は来てね。」とのお返事でした。
人が足りない、というわけではありません。
大事な行事がある、というわけでもありません。
翌日は、同じクラスの先生がお休みを取る予定だったのです。
担任が二人とも休みという状況は、できるだけ避けなければならないため、なんとかして出勤するようにとのことでした。
翌日、私は結局、熱を出した娘を実家に預けて出勤しました。
自分の子どもが風邪をひいたとき、側にいてあげられない…。
保育士不足が叫ばれている今、職場でこのような思いをしたことがある保育士はたくさんいるのではないでしょうか。
風邪をひいた自分の子の側にいたいのに、休めない。
自分の子どもに無理をさせて、仕事に行く。
日頃から、子どもたちの思いを第一に考えて働く保育士にとって、自分自身の子どもを大切にできない状況はとても苦しいものです。
もちろん、保育士以外の職業でも、「今日はどうしても休めない」という日はあると思います。
ですが、保育現場では「今日は休めない」という状況が多すぎる気がします。
4月。私は、娘の慣らし保育の時でさえ、朝のほんの1時間の休みも取れませんでした。
なぜなら、私は自分のクラスの「慣らし保育」の子どもたちを受け止めてあげなければならなかったから。
「担任がいないという状況を作らないようにする」
保育園の子どもや、保護者、周りの保育士にとっては、これは重要なことなのかもしれません。
でも、こういった暗黙のルール(?)があることによって、保育士として働きづらい環境となっていることも確かです。
このような職場環境も、保育士不足の原因の一つなのではないのかなぁ~。